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群馬県職員が個人情報紛失 「上州の空っ風」で書類飛ばされ

毎日新聞 2025年1月15日 17時40分

 群馬県は14日、太田市内で交通事故の現場確認をしていた職員が突風にあおられ、事故関係者1人の個人情報を含む書類を紛失したと発表した。県内では冬の冷たく乾燥した季節風が「上州の空っ風」として知られており、県は「急な空っ風で書類が飛ばされてしまった」と説明している。

 県太田土木事務所などによると、10日午後2時ごろ、太田市東金井町の交通事故現場で、ガードレールの損傷を調べていた道路巡視員が突風にあおられ、手に持っていたホチキス留めの書類3枚を吹き飛ばされた。

 職員8人がかりで書類を捜索し、同日午後5時までに3枚のうち2枚を発見したが、事故関係者1人の氏名と住所、電話番号などが書かれた1枚が見つからなかった。県は関係者に電話で事情を説明し、謝罪。個人情報の悪用などは確認されていないという。

 気象庁によると現場近くの観測点・桐生では10日午後0時50分ごろ、最大瞬間風速12・0メートルの西北西の風を観測。同事務所の担当者は、再発防止策として「資料を屋外に持ち出す際はファイルやバインダーに挟むようにしたい」と話した。【日向梓】

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