栃木市吹上地区で、田んぼを利用した天然氷のスケート場「宮スケートセンター」が今季もオープンした。2月2日までの土日と祝日、氷の状態を見ながら開場する。
水田は同市千塚町の永野川右岸にあり、冬場は南側の里山に日差しが遮られ、好天で最低気温が零度を下回る日が続くと結氷する。管理者の男性が1958年、スケート場として一般開放を始めた。2011年に閉鎖したが、復活を求める声に応え、地元の住民組織「吹上地区まちづくり協議会」が19年、再開した。
近年は暖冬が続いていたが、今季は雨が少なく、順調に氷が張った。2面ある田んぼのうち、上段の1面は氷の厚さが8~10センチと安心して滑れる状態になった。オープン初日の11日には午前中から親子連れが続々と訪れ、日光金谷ホテルをまねて作った木馬の遊具や補助用の椅子も使って、初滑りを楽しんだ。
同協議会の酒巻幸夫会長(63)は「氷の状態は今のところ良好。多くの子どもたちに楽しんでほしい」と話している。開放時間は午前10時~午後3時。貸し靴は有料。毎週金曜に週末の開場の可否を決め、同協議会ホームページに掲載する。【太田穣】