兵庫県姫路市で開かれていた2025年大阪・関西万博(4月13日~10月13日)の「国際参加者会議」(IPM)は16日、2日目の協議を終えて閉幕した。参加国から入場券の購入手続きが煩雑だとの指摘が相次いだことを受け、日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は記者会見で「ウェブサイトの大改修は難しいが、現実的な改善策を考えたい」と対応を検討する考えを明らかにした。
協会は交通機関や会場の混雑緩和を目的に、原則として、インターネットの公式サイトで万博IDを取得した上で電子チケットを購入し、事前の来場予約を必要としている。コンビニなどで買える予約不要の紙チケットも導入したが、前売り販売目標の1400万枚に対し、実績は約751万枚(1月8日現在)にとどまっている。
16日の会見で、博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は「チケット販売は開幕が近づく3月ごろから増えていくだろう。心配はしていない」と楽観的な見通しを示した。【東久保逸夫、高木香奈、長沼辰哉、郡悠介】