林芳正官房長官は17日の記者会見で、死者6434人を出した阪神大震災(1995年)の発生から30年を迎えたことを受け、犠牲者に哀悼の意を示した上で「生活や産業の復興に向けた取り組みが実を結び、被災地域の人口や経済が震災前の水準まで回復した。阪神大震災を含む度重なる災害から得られた多くの貴重な教訓を生かしつつ、災害対応の強化に向けた各種取り組みを確実に進めたい」と強調した。
一方、石破茂首相は17日に神戸市で開かれた追悼式典への出席を見送った。林氏はその理由について「各種公務の状況等を総合的に勘案して判断した」と説明した。
また、林氏は会見で、20日からスイスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に石破首相が招待を受けたが欠席すると明らかにした。政府からは代わりに赤沢亮正経済再生担当相と、平将明デジタル相が出席する。【鈴木悟】