タレントの中居正広さん(52)の女性トラブルに、フジテレビ社員が関与したと報じられている問題で、フジテレビは17日、記者会見し、港浩一社長、石原正人常務取締役ら役員5人が出席した。
午後3時から始まった会見は、記者からの質問に港社長らが答える形で約1時間40分に及んだ。港社長らは、個人の特定につながることや、設置予定の調査委員会に調査を委ねることなどを理由に、「回答を差し控える」と繰り返した。
週刊誌の記事では、女性の証言として、フジテレビの社員がタレントとアナウンサーを二人きりにして性的に接触させることが常態化しているとの内容が報じられた。多くの番組制作に関わってきた港社長は「番組に関係ないアナウンサーらを呼んで懇親会的なことをすること往々にしてあるのか」との質問を受け、「往々にして、は……。往々に(して)はないのかな。僕の個人的な感想ですけど」と苦笑する場面も。その上で「打ち上げは自由参加で来たい人は来て、時間が来たら帰るというようなイメージでやっていました」と話した。
中居さんを巡っては昨年12月中旬、週刊誌「女性セブン」が女性との「深刻なトラブル」を報道。同月下旬に「週刊文春」が芸能関係の女性とのトラブルから、中居さんが女性に9000万円の解決金を支払ったとする記事を掲載するなど、報道が相次いだ。
フジテレビは同月、「(社員は)一切関与していない」と、否定のコメントを公式サイトに掲載。中居さんがMCを務めるバラエティー番組「だれかtoなかい」(日曜午後9時)について、12日の放送から当面の間休止すると8日に番組公式ホームページで発表した。休止の理由について「番組MCの中居氏に関する報道を受け、状況を総合的に検討した結果」と説明していた。
また、15日には、昨年から外部の弁護士を入れて事実確認の調査を開始していると明らかにし、「今後の調査結果を踏まえ、適切な対応をしていく」とコメントしていた。
一方、中居さんは9日、自身のホームページで週刊誌などに報じられた女性とのトラブルを事実と認め、「今回のトラブルはすべて私の至らなさによるもの。心よりお詫(わ)び申し上げる」と謝罪のコメントを発表した。【西本龍太朗】