山形県米沢市の笹野観音で17日、新春恒例の「十七堂祭」が開かれた。山伏や参拝客らが護摩の残り火の上を裸足で歩く荒行の「火渡り」を行い、無病息災や家内安全を祈った。
祭りは1200年以上前に建立した笹野観音で初縁日の祭礼として、毎年1月17日に開かれている。
スギの葉や枝に覆われた護摩壇に火が入れられ、山伏らが祈りをささげた。参拝客約60人はお札を手に合掌しながら、炎が弱まり白い煙が立ち込めた残り火の上を山伏に続いて5メートルほど歩き、身を清めた。
この日は境内で甘酒が振る舞われ、終日大勢の参拝客でにぎわった。【竹内幹】