冬でも凍らない「日本最北の不凍湖」として知られる支笏湖(北海道千歳市)の湖畔で、厳冬期の風物詩「しぶき氷」が姿を現した。
しぶき氷は、厳しい風や波で飛び散った水しぶきが樹木や桟橋に当たり、凍り付く現象。天候が荒れ、気温も氷点下10度以下になった翌日は、特に大きなしぶき氷が現れる。
撮影の日は晴れていたが、かなり風が強かった。氷点下5度でも、肌に冷風が突き刺さった。湖から千歳川が始まる場所にかかる山線鉄橋を渡り、奥に進んで湖岸に降りると、多くのしぶき氷が流木の上に生まれていた。
湖畔で2月1日から24日まで、氷のオブジェを楽しむ「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」も開かれる。夜間はオブジェがさまざまな色にライトアップされる。【写真・文 貝塚太一】