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共通テスト、トラブルなく終了 新課程で初実施 情報は30万人受験

毎日新聞 2025年1月19日 21時9分

 大学入学共通テストは19日、理科、数学、情報の試験があり、大きなトラブルなく2日間の日程を終えた。情報は現行の学習指導要領に基づいて初めて導入された教科で、科目「情報Ⅰ」では大学入試センターが作った独自のプログラミング表記「疑似言語」による問題が出た。初日に続き、各教科とも図表などの資料を読み解き、思考力を測る問題が多く出題された。

 現行指導要領の内容を反映した「新課程」で初めての実施。浪人生らの受験生を想定した「旧課程」も今回限りの経過措置として実施された。

 志願者は49万5171人。情報は新課程の情報Ⅰと旧課程の「旧情報」の試験があり、30万1934人が受験した。数学では前回まで「数学Ⅱ、B」として出題されていた科目が新課程で「数学Ⅱ、B、C」に再編された。試験時間は従来から10分延びて70分となり、指導要領の数学Bで学ぶ「数列」「確率変数」や数学Cの範囲となる「ベクトル」「複素数平面」に関する出題があった。旧課程の「旧数学Ⅱ、B」も実施された。

 大学入試センターによると、19日午前に京阪本線で人身事故が発生した影響で、大阪府と京都府の8試験会場で理科の試験開始時間を30分~1時間繰り下げた。受験生849人が影響を受けた。新潟県では上越線の遅延により、1時間~2時間半の繰り下げがあり2人が別室で受験した。

 共通テストの平均点(中間集計)は22日、同一教科内の科目の平均点に20点以上の差がついた場合に実施する得点調整の有無は24日に、それぞれ公表される。国立大2次試験への出願は27日に始まる。【斎藤文太郎】

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