兵庫県の斎藤元彦知事の告発文書問題を調べる県議会調査特別委員会(百条委)の委員だった竹内英明元県議(50)が死亡したことについて、斎藤知事は20日、報道陣に「大変ショックを受けた。議会で時には厳しいやりとりをした。心からご冥福をお祈りしたい」と語った。用意した紙を読み上げた。
百条委や知事選に関連し、竹内氏がSNS(ネット交流サービス)上で誹謗(ひぼう)中傷を受け、死亡後も続いていることについては「人の心を傷つけてはならない」と述べた。県からの削除要請については「SNSを運用する側が対応する」と否定的な考えを示した。
竹内氏は当選5回で、立憲民主党系議員らでつくる「ひょうご県民連合」に所属。百条委での真相究明の中心的な議員の一人だった。2024年11月の知事選直後に辞職。竹内氏を巡っては、SNS上で告発に関わったと根拠不明の書き込みが大量に出回り、中傷が相次いでいた。【栗田亨】