雑居ビルの一室などに開設されたインターネットカジノ店で賭博をしたとして、大阪府警は20日、店の幹部や従業員ら計17人を常習賭博容疑で逮捕したと明らかにした。
店の運営にはSNS（ネット交流サービス）などで結びついた「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）」が関わっているとみられ、府警は売り上げの使途解明などを進める。
逮捕されたのは、大阪市浪速区の職業不詳、久井遊紀容疑者（43）ら。府警は久井容疑者が大阪市内5店舗の経営に関与していたとみている。府警は全員の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は2024年8月～25年1月、大阪市内の5店舗で、インターネットのポーカーゲームやバカラゲームなどを使って客に賭け事をさせたとしている。
府警生活安全特別捜査隊によると、店では客の身分証を確認したり二重扉を設置したりして、捜査を逃れようとしていたという。
府警は18日に店や関連先など計112カ所を捜索し、17人を逮捕していた。ほかに従業員14人と客10人も常習賭博や単純賭博の疑いで逮捕したが、すでに釈放。今後、任意で事情を聴く。【小坂春乃】