大寒の20日、御神渡(おみわた)り拝観に向けた諏訪湖(長野県)の湖面観察が中日を迎えた。湖は岸辺にしぶきの氷片が若干残った程度で、御神渡りの第一条件となる「全面結氷」にも程遠く、関係者は後半の寒波に期待をかける。湖面観察は1月5日に始まり、2月3日の立春過ぎまで行われる。
「やっぱり明(あ)いてるかあー。うーん」。この日の湖面観察は、八剱(やつるぎ)神社(諏訪市小和田)の宮坂清宮司(74)のそんな一言で始まった。
午前6時半、諏訪湖畔(同市豊田の舟渡川河口)の観察現地は気温0度、水温3・2度。「全然寒くない大寒の朝を迎えました。『いったいどうなったのかな』と正直思いました。傾向は去年と似ている」と宮坂宮司。
1年で最も寒いころとされる大寒だが、暖冬傾向で諏訪湖が凍らない年が続いている。湖の氷が割れて山脈のようにせり上がる御神渡りは、2018年を最後に6季続けて出現していない。
宮坂宮司は、江戸時代の観察記録にふれ「御渡(みわた)りができるのが当たり前の風景だった」と憂い、「勝負は残り2週間。節分、立春に向けて少なからぬ期待を持って湖岸に通おうと思う」と話した。岡崎広幸大総代(63)は「全面結氷して拝観式ができれば」と願った。【宮坂一則】