ラグビーのワールドカップ(W杯)に日本代表として4大会連続出場中のリーチ・マイケル選手(東芝ブレイブルーパス東京)が21日、母校の札幌山の手高(札幌市西区)を訪問した。全校集会で夢を持つ大切さや実現の秘策を伝えつつ、「人生で一番やりたいことは札幌山の手(校舎)のリフォーム」と語り会場を沸かせた。
リーチ選手はニュージーランド出身で高校1年時に来日。東海大を経て東芝に進んだ。大学2年時に日本代表に選ばれ、W杯では2015年、19年の2大会連続で主将を務めた。
この日は、社会人となる際に、日本代表になる▽社会人で優勝する▽火事になった実家を建て直す――など実現したい夢を書き出したエピソードを明かし、「札幌山の手のリフォームだけ達成できていない。引退したら達成できるように頑張る」と話した。校舎は老朽化が進んでいるという。
集会後、報道陣に母校や第二の故郷、札幌に対する思いを問われたリーチ選手は「たくさん苦労したが、ここで3年間過ごしていなかったら、ここまで成長できていない。大事な場所」と語った。
NTTリーグワン1部で連覇を目指す東芝ブレイブルーパス東京は3月30日、三重ホンダヒートと大和ハウスプレミストドームで対戦する。36歳のリーチ選手は「札幌での試合はうれしい。(キャリアも終盤に差しかかり)札幌での試合は限られる。ベストパフォーマンスを出して勝ちたい」と意気込んだ。【谷口拓未】