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「重い案件で衝撃」 中居さん問題、報告受けた関西テレビ社長釈明

毎日新聞 2025年1月22日 18時16分

 タレントの中居正広さん(52)の女性トラブルにフジテレビ社員の関与が報じられた問題を巡り、関西テレビ(大阪市)の大多亮(とおる)社長は22日、新年定例の記者会見で「関西テレビ視聴者をはじめ多くの皆さまにご心配とご迷惑をおかけしたことをおわびしたい。女性アナウンサーを伴った会食などについて、関テレでも早々に社内調査をしたい」と述べ、謝罪した。

 関西テレビはフジ系列の準キー局。大多社長は1981年、フジに入社。「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」などの大ヒットドラマを手がけたプロデューサーとして知られる。2022年からフジの専務を務め、24年6月、関西テレビの社長に就任した。

 トラブルを巡っては「週刊文春」が、当時専務だった大多社長も報告を受けていたとする記事を掲載している。この日の会見で、大多社長は問題が起きてほどなく報告があったことを認めたうえで、「非常に重い案件で、ある種の衝撃を受けた。問題について知っている人が増えるのは避けた方がいいとも考えたが、その日のうちに社長に報告した」と釈明。その後も中居さんのレギュラー番組を継続したことについて「番組を打ち切ることで彼女に影響があるのではと考えた。彼女にとってそうではないのだとしたら申し訳なく思うし反省しないといけない」と述べ、謝罪した。フジは第三者の弁護士を中心とした調査委員会の設置を予定しており、大多社長は自身も調査対象になることを明らかにした。

 また大多社長は、企業がフジへのCM出稿を差し止める動きが拡大していることについて、関西テレビでもローカル番組などすべて含めて三十数社のスポンサーでACジャパンのCMへの差し替えなどが起きていると明らかにし、「大変憂慮する事態と思っている」と述べた。

 17日のフジの港浩一社長の会見は、調査委で検証されることなどを理由に「回答を控える」という返答に終始した。テレビ局記者からの質問や動画撮影を認めなかったことなども批判を招いた。この日、関西テレビは記者の質問や動画撮影を制限しなかった。【谷口豪、松室花実】

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