優れた新聞報道を表彰する第29回新聞労連ジャーナリズム大賞の授賞式が23日、東京都内であった。大賞に選ばれた毎日新聞の「追跡 公安捜査」の表彰では、この連載記事を担当し、警視庁公安部の捜査の問題点を追及している社会部東京グループの遠藤浩二記者が「これからも地道に取材をして隠された事実をつかみ、ひるむことなく権力と対峙(たいじ)していきたいと思います」とあいさつした。
「新型コロナワクチン接種を巡る消防職員への人権侵害を追及した一連の報道」で第19回疋田桂一郎賞に選ばれた毎日新聞英文毎日室の村瀬優子記者(前大津支局近江八幡通信部)は「地方で起きた一つの問題に密着することで、世界的な教訓にたどりつくことができると感じています」と述べた。