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24年の救急出動が過去最多 約8万人搬送、半数「軽症」 福岡市

毎日新聞 2025年1月24日 11時17分

 福岡市消防局は、2024年の救急出動件数(速報値)が10万181件(前年比174件増)で、過去最多を更新したと発表した。搬送者数も延べ8万7291人(同1902人増)で過去最多だったが、このうち約半数は搬送後に入院の必要がない「軽症」と判断された。

 市消防局によると、救急出動件数の内訳は急病が68・2%で大半を占め、けがなどの一般負傷が15・6%、転院・搬送が6・5%と続いた。一方、通報から現場到着までの平均時間は8分12秒となり、前年比で7秒短くなった。24年4月に救急隊を1隊増やしたことなどが要因という。

 市消防局は「救急車の要請が年々増加し、このままでは生命に危険のある患者のもとにすぐに向かえない事態が発生する恐れがある」として、救急車を呼ぶか迷った際は県の救急医療電話相談ダイヤル(♯7119)などに相談するよう呼びかけている。【竹林静】

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