毎日新聞デジタルで連載中の「お笑いの向こう側」。2回目となるライブが23日、東京都渋谷区の「シダックスカルチャーホール」で行われた。連載に登場した芸歴15年目の「Aマッソ」「カナメストーン」、21年目の「街裏ぴんく」の3組が出演。会場の観客、オンライン配信視聴者、合わせて約300人が、漫才や出演者全員が参加する企画を楽しんだ。
ネタを披露するそれぞれの持ち時間は6分。トップバッターのカナメストーンは2人の面白いと楽しいが爆発しているような漫才。会場全体を沸かせた。
Aマッソは他に類を見ない設定と展開のコント。言葉の響きとテンポの良い掛け合いに没入していると、意表を突かれる展開に心をつかまれた。
トリのぴんくさんは、2組と初共演した時に披露した懐かしの漫談。思いのこもったネタ選択に、感動さえ覚えた。
取材を元にした企画「お笑いの向こう側ランキング」では、順位や内容を予想しながら、インタビュー内容や写真に合わせて連載を振り返った。
観客が「記者」となり質問する企画では、「お互いかなわないところは」という質問に、Aマッソの加納さんが「(ぴんくさんの)体重と(カナメストーン・零士さんの)声量です」と答え、場内は爆笑に包まれた。
二つの企画では仲の良い5人が何度も脱線し、平場のトークが止まらない展開。客席の温度も上がる一方となり、予定の時間を40分以上超える大盛り上がりのライブとなった。
終演後には、楽屋で「ミニ反省会」を開催。近日配信するアーカイブ動画の特典となっている。アーカイブ配信は開始後2週間ほど視聴が可能となる予定。【前田梨里子】