藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦し、藤井王将が先勝して迎えたALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道協賛)の第2局が25日、京都市の伏見稲荷大社で始まった。
定刻の午前9時、立会の久保利明九段が開始を告げた。先手番の藤井王将はいつものようにお茶を一口含み、初手で2六歩と飛車先の歩を突いた。永瀬九段は3四歩と角道を開け、その後、「横歩取り」の戦いに進んだ。両者の横歩取り戦は5年ぶり2回目で、前回は藤井王将が勝った。
永瀬九段は28手目の8八角成まで2分しか考慮時間を使っておらず、後手番ながら開幕戦同様、藤井王将を研究局面に誘い込んでいる。藤井王将は慎重に時間を使いながら対応している。解説の高見泰地七段は「最近の横歩取りは後手が厳しいと言われているので驚きました。永瀬九段は戦えると見て、やってみたのでしょう」と話した。
持ち時間は各8時間。午後6時の手番が指し手を封じて、26日に指し継がれる。【新土居仁昌、丸山進】
第1日指し手(28手まで)
[先]藤井
[後]永瀬
❶2六歩 ②3四歩
❸7六歩 ④8四歩
❺2五歩 ⑥8五歩
❼7八金 ⑧3二金
❾2四歩 ⑩同 歩
<11>同 飛 ⑫8六歩
<13>同 歩 ⑭同 飛
<15>3四飛1 ⑯3三角
<17>5八玉1 ⑱9四歩
<19>3六歩11 ⑳4二銀
<21>3七桂6 (22)4一玉1
<23>3八銀9 (24)2二歩
<25>3五飛14 (26)7二銀
<27>9六歩3 (28)8八角成1