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「ここで考えるのがすごいところ」 藤井王将の応手は 王将戦第2局

毎日新聞 2025年1月25日 13時31分

 京都市の伏見稲荷大社で25日始まった藤井聡太王将(22)と永瀬拓矢九段(32)のALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の第2局は午後0時半、37手まで進んだところで1時間の昼食休憩に入った。消費時間は藤井王将2時間26分、永瀬九段44分。

 後手番の永瀬九段が「横歩取り」の戦いに誘った本局。序盤、永瀬九段は考慮時間をほとんど使わずに飛ばし、藤井王将は少考を重ねて慎重に応じた。

 永瀬九段の8八角成(28手目)に藤井王将の手が止まった。同銀か、同金かの二択。「ほとんどの棋士は同銀しか考えないが、AI(人工知能)は同金を示している。ここで考えているのが藤井王将のすごいところ」と解説の高見泰地七段。果たして、藤井王将は39分の熟考で同金と指した。

 36手目で永瀬九段が9六歩と歩を取り込んだ手に対し、藤井王将は3枚の持ち歩を生かして9四歩と打った。ここまで最長でも5分しか考慮時間を使っていない永瀬九段が、初めて考え込む。結局、29分考え続け、そのまま昼休に入った。【新土居仁昌】

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