Infoseek 楽天

伏見稲荷で初めての棋戦 宮司「伝統の王将戦、午の日の縁を感じる」

毎日新聞 2025年1月26日 16時35分

 藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第74期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の第2局は25日から、京都市伏見区の伏見稲荷大社で行われている。京都での王将戦は60年ぶり、伏見稲荷では初めての開催だ。舟橋雅美宮司(81)は「伝統の王将戦。引き締まる思いです」と話した。

 初手から節目節目に対局場で立ち会った舟橋宮司は「厳かな初手。礼に始まり、礼に終わる。我々の仕事と通じるものを感じた」と話す。伏見稲荷大社は全国約3万社あるとされる「お稲荷さん」の総本宮。伏見稲荷で開催されることが発表されると、「全国各地の関係者からお祝いの連絡がきた」という。

 開催にあたり苦労したところは日程調整だった。和銅4(711)年2月の初午の日に、稲荷大神が稲荷山に鎮座した日にちなみ、稲荷神社の1年で最大の行事は2月の「初午(はつうま)」だ。今年は2月6日で、初詣との間、関係各所と調整して第2局の対局場に決まった。

 1日目はくしくも、午の日。「稲荷神社に縁起のいいこの日に対局を迎えることができて、縁を感じる」と笑顔で話した。【デジタル編成グループ】

この記事の関連ニュース