将棋のALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、ALSOK特別協賛)は26日、京都市伏見区の伏見稲荷大社で第2局2日目があった。藤井聡太王将と挑戦者の永瀬拓矢九段の注目の一戦の大盤解説会に、多くの将棋ファンが詰めかけた。
大盤解説会は同社の社務所「豊穣殿」で午後1時半に始まった。抽選で当選した70人が参加し、正副立会の久保利明九段と高見泰地七段、聞き手に室谷由紀女流三段が登壇した。
解説会では、盤上の解説に加え、立会者側の視点から見た対局者の様子や王将戦恒例の「勝者の記念撮影」、おやつなどについても軽快に話し、会場の笑いを誘った。
奈良県から訪れた70代の大川原香子さんは「小規模な解説会はわかりやすいので当選してうれしい。お互いが満足いくような対局になれば」と笑顔。藤井王将の対局をよく観戦するという羽田憲司さん(65)は「分かりやすい解説のおかげで一手の意味が分かった。将棋以外の話も交え、堅苦しくない解説をしていて尊敬」と楽しんでいる様子だった。【日高沙妃】