天皇、皇后両陛下は27日、皇居・宮殿で、農業や畜産などの分野で優れた成果を上げて農林水産祭の天皇杯を受賞した7組14人と懇談された。天皇陛下は「困難を乗り越え、研究や努力によって大きな成果を収め、農林水産業や地域社会の発展に貢献されたことをうれしく思います」と祝意を伝えた。各分野の受賞者はそれぞれに温暖化対策や地域貢献への思いなどを説明し、両陛下は熱心に耳を傾けていた。
福島県昭和村のカスミソウ生産者に、陛下は「豪雪地帯ということですが、今年は雪はどうですか」「どういった点に一番ご苦労されますか」と質問を重ね、気候変動対策への理解を深めていた。
皇后雅子さまは、島根県安来市で農産物を使った商品開発などを通して地域づくりを進める受賞者に、日ごろの仕事内容などを質問。「女性の方も活躍されていますか」と関心を寄せていた。【山田奈緒】