愛知県長久手市の「ジブリパーク」で29日、宮崎駿監督(84)が愛用していたフランスの小型車「シトロエン2CV」が公開された。長編アニメ映画で初監督を務めた「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年公開)にも登場した車で、ファンの注目を集めそうだ。
「ジブリの大倉庫」内で公開されたシトロエン2CVはグレーのボディー。長男で映画監督の吾朗氏(58)の誕生に合わせ、保育園への送迎のために初めて購入した車というエピソードがある。同じ車種を長年乗り継いできたが、展示車が何代目かは不明という。
シトロエン2CVにほれ込み、手放せなくなっていく様子を描いたオリジナル漫画「宮崎駿の2CV物語」も展示されている。
会場を訪れた大村秀章知事は「宮崎監督は免許を返納した後も、毎日エンジンをかけて車を拭いていたという。宮崎家の宝物を未来永劫(えいごう)、ジブリパークの宝物として保存展示したい」と話した。【山田泰生】