和歌山県広川町は29日、雑種地の固定資産税を誤って過大徴収していたと発表した。2005年度以降で過大徴収の総額は1億円を超え、対象者に順次返還するという。町政への信用を失墜させたとして樫原淳奈町長と中平光則副町長の2、3月分の給料を10%減給する。
町によると、過大徴収していた雑種地は駐車場や資材置き場などで、課税標準額は評価額の70%が上限だが、100%で算定していたという。20~24年度に392人から過大徴収した2819万4900円は29日に開かれた臨時議会で補正予算として可決され、関連する国民健康保険税の過大徴収と合わせて返還手続きに入る。
05~19年度に約500人から過大徴収した約1億1600万円についても返還に向けて精査中という。町税務課の担当者は「誤った算定の仕方を引き継いでいた」と説明している。【姜弘修】