日本映画製作者連盟(島谷能成会長)は29日、2024年の全国映画概況を発表した。総興行収入は2069億8300万円で、前年比93・5%。邦画は1558億円と00年以降最高となったものの、洋画が511億8300万円で前年比69・8%と落ち込んだ。島谷会長は「23年に終結したハリウッドのストライキで製作や公開が滞ったことが影響しているのではないか」と話した。
ヒットの目安とされる興行収入10億円を超えた作品は、邦画が31本と好調だったが、洋画は10本にとどまった。1位は「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の158億円、2位が「劇場版ハイキュー‼ゴミ捨て場の決戦」の116億4000万円でアニメ2作が100億円を超え、10位までのうち6本をアニメが占めた。洋画は7位の「インサイド・ヘッド2」の53億6000万円が最高だった。
入場人員は1億4444万1000人。公開本数は邦画685本、洋画505本で計1190本だった。【勝田友巳】
2024年興行成績上位作品(単位・億円)
①名探偵コナン 100万ドルの五稜星 158
②劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦 116.4
③キングダム 大将軍の帰還 80.3
④劇場版SPY×FAMILY CODE:White 63.2
⑤ラストマイル 59.6
⑥機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 53.8
⑦インサイド・ヘッド2 53.6
⑧変な家 50.7
⑨あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 45.4
⑩怪盗グルーのミニオン超変身 45.3