埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故を受け、大阪府は30日、府内にある大型の下水道管を緊急点検すると明らかにした。国土交通省からの要請によるもので、対象となる下水道管の延長は計約100キロになる見通し。吉村洋文知事は30日、記者団に対し「緊急点検を行い、事故が起きないように尽くしたい」と述べた。
府によると、緊急点検は下水の処理量が1日あたり30万立方メートル以上の大規模な処理区で、直径2メートル以上の下水道管を対象とする。計約100キロの下水道管について、破損などがないか確認することになる。作業は態勢が整い次第、実施する。
埼玉県の事故では、地下約10メートルにある下水道管が腐食して破損し、土砂が流れ込んで地中に空洞ができ、陥没した可能性が指摘されている。【村上正、東久保逸夫】