逮捕状が出ているとうそをつき、金地金などをだまし取ったとして、京都府警捜査4課は29日、住居不定、無職で台湾籍の楊孟勛容疑者(25)を詐欺容疑で逮捕した。特殊詐欺グループの「指示役」とみて調べている。
逮捕容疑は、共謀して2024年6~7月、京都市上京区の自営業の男性(69)に対し「逮捕状が出ています。身の潔白を証明するために資産提出を」などと電話でうそをつき、金地金11本(時価総額約1億円)と現金約670万円をだまし取ったとされる。府警は認否を明らかにしていない。
同課によると、楊容疑者は金地金を受け取ったり、電話をかけたりする実行役らに「テレグラム」で指示。実行役らは警察官を名乗り、LINE(ライン)のビデオ通話で偽造した逮捕状を見せるなどしていたという。【水谷怜央那】