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あなたも枕木のオーナーに? 伊賀鉄道が募集、取り付け体験も

毎日新聞 2025年2月3日 13時0分

 三重県伊賀市の伊賀鉄道は伊賀上野駅を除く伊賀線各駅の線路の枕木にメッセージと名前を印字したプレートを設置してオーナーになる「まくら木オーナー」を募集している。上野市駅(伊賀市上野丸之内)の線路に下りて、枕木にプレートを取り付ける体験ができるオプションプランも用意した。【大西康裕】

 まくら木オーナーはA・B・Cの3コースがある。Aは1口1万5000円でアルミ複合板のゴールドプレート。左下に伊賀上野城をデザインした。Bは9000円で樹脂製プレート。沿線のコスモス畑や列車をデザインしている。両コースともオーナーが希望する駅に設置される(四十九駅は先着10人)。Cは6000円。樹脂製で手裏剣をデザイン。設置駅は選べない。

 いずれのプレートも縦20センチ、横15センチ。オーナー名とメッセージを各10字以内で印字する。4月中旬ごろ設置し、枕木に取り付けたプレートの写真と「まくら木オーナー会員証」をオーナーに郵送する。2026年3月末までの設置期間が終了すると、希望するオーナーにプレートを返却する。

 取り付け体験はA・Bコース限定のオプションプラン。料金は1万6000円。上野市駅の2番線(駅舎側)が4月13日午前11時~午後2時、体験場所として準備される。電動ドリルでネジを締めて枕木にプレートを固定する。伊賀鉄道の社員が手助けする。先着5人まで。応募者が1人か2人だと中止。

 伊賀線の維持・存続のためとして伊賀鉄道は20年からまくら木オーナー制度を始めた。24年はSコース1件、A47件、B90件、C48件の合計186件の応募(総額185万3000円)があった。Sは取り付け体験を組み込んだ1口5万円のコースだった。25年はSをなくし、体験はオプションに変更した。A・B・Cの1口の料金は変わらない。

 募集は2月10日まで。伊賀鉄道総務企画課長の植村泰至さんは「これまでは大阪をはじめ伊賀以外からの応募が多かった。地元からもぜひ応募していただきたい」と話した。WEBか伊賀鉄道へ郵送、上野市駅窓口のいずれかで申し込む。問い合わせは伊賀鉄道(0595・21・0863)。

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