日本付近の上空に4日からこの冬一番の強い寒気が流れ込み、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪になると予想される。平野部でも積雪の恐れがあり、気象庁と国土交通省は3日、雪崩や車の立ち往生、道路の通行止めに警戒するよう呼び掛けた。
気象庁によると、4日から強い冬型の気圧配置となり、6日ごろにかけて寒波や大雪のピークを迎えるとみられる。また、過去に記録的な大雪をもたらした雪雲の帯「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」が4~6日ごろに発生する見込みで、東北地方の日本海側から山陰にかけて雪の降り方が強まる可能性がある。
記者会見した気象庁気象監視・警報センターの細見卓也所長は「広い範囲で影響が長引く恐れがある。普段雪の多くない西日本の太平洋側などでも積雪になる可能性があるので、警戒してほしい」と呼び掛けた。
4日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多いところで▽北海道、東北、北陸、東海70センチ▽近畿、中国50センチ▽九州北部30センチ――。【木原真希】