大阪市北区の繁華街・北新地周辺で3日、早春の風物詩「堂島薬師堂節分お水汲(く)み祭り」があった。健康や長寿の御利益がある竜の巡行では、花魁(おいらん)姿などに扮(ふん)した飲食店員ら約150人が練り歩き、大勢の見物客でにぎわった。
祭りは、江戸時代から曽根崎新地に伝わる「節分祭」と、地域活性化を目的に始まった「堂島薬師堂お水汲み祭り」が一つになったもので、今年で22回目。
参拝者には無病息災や商売繁盛を願い、奈良・薬師寺と大阪天満宮の井戸からくんだ「お香水(こうずい)」を竹筒で振る舞った。
お香水をもらいに来た高槻市の会社員、黒川新さん(26)は「会社にお香水を置いて、今年も仕事を頑張ります」と話した。【面川美栄】