岸田文雄前首相にパイプ爆弾を投げつけたとして、殺人未遂などの罪に問われている木村隆二被告(25)は4日開かれた初公判で、起訴内容について「間違っているところもあります」と述べた。これまでの黙秘から一転、問われている罪への認否を淡々とした口調で一つずつ明らかにした。
被告は黒の上着に紺色のズボン姿、眼鏡を着用して出廷した。
起訴状によると、被告は2023年4月15日午前11時25分ごろ、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆院和歌山1区補選の応援演説に訪れた岸田氏のそばに筒状の爆弾を投げつけ、爆発させたとされる。【藤木俊治】