急速に発達した低気圧の影響で、北海道では4日、十勝地方を中心に記録的な大雪に見舞われた。帯広では24時間降雪量が124センチに達するなど、観測史上最大を記録。交通や生活に影響が出ている。
気象庁によると、4日午前10時現在、24時間の降雪量は、本別で109センチ▽芽室で107センチ▽浦幌で93センチ▽白糠で78センチ――を記録し、それぞれ過去最大となった。同庁は3日、上川・十勝地方に大雪警報を出していた。
札幌管区気象台によると、道東を覆う低気圧に南側から湿った暖かい空気が流れ込み、雪雲が発達した。十勝地方の大雪は4日中に収まる見通しだが、同日夜から5日にかけて冬型の気圧配置となり、日本海側で大雪が降る見込みという。
帯広方面の大雪の影響でJR北海道は4日、特急24本を含む計112本を運休(午前10時半現在)した。札幌―釧路間の「特急おおぞら」、札幌―帯広間の「特急とかち」のほか、根室線新得―釧路間、釧網線知床斜里―釧路間、花咲線根室―釧路間はいずれも終日運休となった。JR北海道によると、4日朝の時点で帯広駅周辺の線路は雪に埋もれ、おおぞら、とかちは少なくとも5日午前までは運休の見込みという。【伊藤遥、谷口拓未】