藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦し、藤井王将の2連勝で迎えるALSOK杯第74期王将戦七番勝負の第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道協賛、東京都立川市、立川市教育委員会、立川商工会議所後援)が5、6の両日、立川市のオーベルジュときとで指される。先手番の永瀬九段が1勝を返して流れを変えるのか、藤井王将が勝って4連覇に一気に王手をかけるのか、シリーズの流れを決める大一番となる。
前期第4局に続いて王将戦の舞台となる対局場の「オーベルジュ」は、宿泊施設付きレストランを指す。両者は対局室を検分し、記念撮影に応じた後、ホテル日航立川で前夜祭に臨んだ。永瀬九段は「(王将挑戦者だった)4年前の立川対局は第4局で、初めて2日制で勝った。タイトル戦を長引かせるように精いっぱいベストを尽くす」と巻き返しを期し、藤井王将は「後手番で大変なところもあるが、序中盤で後れを取らずに難しい終盤戦に持ち込みたい」と気を引き締めた。
対局は5日午前9時開始。午後6時に指し掛け時間となり、6日に指し継がれる。立会は青野照市九段、解説は中村太地八段、記録は吉田響太三段が務める。【丸山進、新土居仁昌】