この冬一番の強い寒気が日本列島付近に流れ込み、4日は北海道などで記録的な大雪に見舞われた。帯広市では12時間降雪量が120センチに達し、全国の観測史上最多を記録。北日本から西日本にかけては、6日ごろまで警報級の大雪が断続的に降る恐れがあり、気象庁は引き続き警戒を呼びかけている。
気象庁によると、12時間降雪量の最大値(4日午後5時時点)は、北海道の本別町で107センチ、芽室町でも105センチを記録。これまでは、山形県小国町で2022年12月に記録した91センチが最多だった。
4日は、新潟県上越市や石川県白山市、岐阜県本巣市などでもまとまった降雪があった。
大雪の影響で、各地の交通は大きく乱れた。日本航空は4日午後4時までに北海道の発着便を中心に81便が欠航。全日空も同6時までに49便が欠航し、5日も羽田―福岡便など一部の欠航を決めている。
気象庁によると、日本付近は強い冬型の気圧配置が6~8日ごろまで続き、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に広範囲で大荒れの天気や大雪となる見通し。
5日は、北陸・東海地方で警報級の荒天となる可能性が高い。雪を伴った非常に強い風が吹く恐れもあり、北日本を中心に暴風雪となるところがある見込み。
5日午後6時までの24時間降雪量は、いずれも多いところで▽北陸100センチ▽東北、東海80センチ▽近畿70センチ▽北海道、中国、九州北部50センチ▽四国40センチ▽九州南部20センチ――。
各地で高速道路の通行止めが相次ぎ、5日も一部の鉄道で運休や減便が予定されている。郵便や宅配便の配送にも大幅な遅れが出ている。【早川健人】