藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦し、藤井王将の連勝で迎えたALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道協賛、東京都立川市、立川市教育委員会、立川商工会議所後援)の第3局が5日午前9時、立川市のオーベルジュときとで始まった。先手番の永瀬九段は角換わりの戦型に進めた。
前日からこの冬一番の寒波が到来し、抜けるような快晴の立川では霜が降り、氷点下の朝を迎えた。対局者は対局場に付属した宿泊施設で夜を明かし、床暖房の利いた対局室に永瀬九段、藤井王将の順に入室した。先手番の永瀬九段が角換わりに進め、腰掛け銀模様になったが、藤井王将は6二玉と右玉に構え、永瀬九段は8八玉と入城した。
解説の中村太地八段は「藤井王将は、激しい展開にならないように相手の飛車先から遠ざかり、永瀬九段は手をかけながら玉を囲いました。互いに様子見の展開が続きそう」と話す中、両者の手は止まらず、午前中で早くも50手を超えた。
持ち時間は各8時間。立会は青野照市九段、記録係は吉田響太三段が務める。午後6時に封じ手時刻となり、6日に指し継がれる。【丸山進】
指し手(54手まで)
[先]永瀬
[後]藤井
<1>六歩 (2)8四歩
<3>2五歩 (4)8五歩
<5>7六歩 (6)3二金
<7>7七角 (8)3四歩
<>98八銀 (10)7七角成
<11>同 銀 (12)2二銀
<13>4八銀 (14)3三銀
<15>4六歩 (16)6二銀1
<17>7八金 (18)1四歩1
<19>1六歩 (20)7四歩2
<21>4七銀 (22)7三桂1
<23>6八玉 (24)6四歩
<25>3六歩 (26)6三銀
<27>3七桂 (28)6二金
<29>9六歩 (30)9四歩
<31>4八金 (32)8一飛
<33>6六歩2 (34)5二金2
<35>5八金21 (36)6二玉2
<37>6九玉1 (38)5四歩7
<39>7九玉1 (40)4四歩2
<41>5六銀1 (42)4二銀1
<43>8八玉1 (44)4三銀3
<45>2四歩1 (46)同 歩
<47>同 飛 (48)3五歩1
<49>4五歩2 (50)2三歩1
<51>2六飛 (52)4五歩1
<53>3五歩 (54)8六歩1