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小中学生の半数が「花粉症」 ロート製薬調査、最多の山梨は67%

毎日新聞 2025年2月5日 20時33分

 花粉症シーズンの本格的な到来を前に、ロート製薬(大阪市)は5日、小中学生の半数ほどが花粉症とみられる、との調査結果を公表した。

 昨年12月、小中学生の子供を持つ保護者1万4231人にインターネット上でアンケートした。

 同居している子供が花粉症かを尋ねたところ、「花粉症と診断された」または「花粉症だと思う」との回答は計48%に上った。

 都道府県別で、この二つの回答の合計比率が最も高かったのは山梨県の67・6%。次いで、群馬、静岡、岐阜、東京、三重の5都県の順で高く、いずれも6割超だった。

 子供が最もつらいと感じている症状は「鼻水・鼻づまり」。生活面でストレスを感じているほか、外出や遊び、勉強への悪影響を訴える声が多かった。

 花粉症とみられる子供に対策を講じていると回答した人は70・2%。「マスクの着用」(66・5%)や「病院で処方された飲み薬を使用」(59・6%)が多かった。

 結果について、日本医科大大学院の大久保公裕教授は「医師の診断を受け、自分に合った薬を選び、できるだけ早い段階から対策を始めることが『つらさ』を抑える鍵となる。マスク着用や空気清浄機の活用、帰宅後の花粉払いも効果的だ」とコメントしている。

 日本気象協会によると、今春の花粉の飛散量は、ほとんどの地域で例年より多い。四国・近畿では例年の2倍以上になる地域があると見込まれている。

 スギ花粉の飛散は、福岡や高松、東京では2月下旬から、その他の広い範囲では3月上旬からピークを迎える見通し。【岡田英】

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