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北陸3県、今季最低気温の観測相次ぐ 都市部でも数十cm積雪

毎日新聞 2025年2月5日 20時41分

 猛烈な寒波に包まれた北陸3県は5日も時折、強く雪が降り、全域で最低気温が氷点下の「冬日」となった。今季最低気温の観測も相次ぎ、山沿いの地域では、水道管凍結の目安とされるマイナス4度近くまで下がる地域も相次いだ。少なくとも週末まで寒波に包まれる見込みで、各自治体は水道管にタオルを巻くなどの対策を呼び掛けている。

 気象庁のまとめでは、5日の最低気温は、富山市でマイナス1・2度、金沢市で同0・7度、福井市で同0・9度など、データを集計している3県全観測点で氷点下となった。

 富山県魚津市の同2・2度、福井県小浜市の同1・9度などは今季最低記録で、富山県朝日町、魚津市、福井県勝山、大野両市などは日中ずっと氷点下が続く「真冬日」だった。

 また、山沿いの富山県上市町や石川県輪島市のうち三井(みい)地区、勝山市などは朝方の気温が同3度台まで下がり、風当たりが強い屋外では「凍結ライン」に達したとみられる。

 石川県奥能登地方の山間部に集落が点在する能登町では、この日も防災無線などで水道管の保温対策を呼び掛けた。凍結時は、熱湯を掛けると管損傷の恐れがあるため、ぬるま湯を掛けるか、カイロで温めるなどの対応を勧めている。

 北陸3県の各気象台は当面、最低気温が氷点下となる日が続くと予想している。県庁所在地など3県の都市部も、2日連続で雪に見舞われ、積雪量が一日で数十センチ増え、自宅前などの雪かきに追われる人の姿が多くみられた。降雪は6日昼ごろに、いったん収まる可能性が高いが、7日午後に再び強まる恐れがある。【阿部弘賢、浜名晋一、萱原健一、竹中拓実】

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 北陸3県の5日午後4時現在の積雪量は以下の通り。かっこ内は4日午後5時時点。

 <富山県>魚津市55センチ(20センチ)▽富山市52センチ(17センチ)▽高岡市43センチ(17センチ)<石川県>輪島市9センチ(5センチ)▽金沢市22センチ(11センチ)▽加賀市54センチ(21センチ)<福井県>大野市大野109センチ(86センチ)▽同市九頭竜183センチ(159センチ)▽福井市29センチ(9センチ)▽南越前町55センチ(41センチ)▽敦賀市21センチ(5センチ)

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