伊豆急行(静岡県伊東市)は5日、東伊豆町にある伊豆北川駅の副駅名を「北川あじ鮨を食べて、波打ち際の露天風呂黒根岩風呂に入り、ムーンロードに出会う駅」に決定し、同駅でセレモニーを実施した。地元の思いが詰まった39文字の副駅名に、同社は「全国一長いのでは」と話している。
ネーミングライツ(命名権)契約をしたのは北川温泉旅館組合。この地域は人口約200人の港町で、町の魅力を表現しようとした結果、旅の物語性を持った名になったという。セレモニーには多くの地元関係者が集まり、祝福した。同組合の近藤純司組合長は「(駅に降り立った観光客には)びっくりしてもらえれば成功です」と、ホームの駅名標を前に話していた。
命名権の契約は2年間。昨年4月から始めた伊豆急行の副駅名は6駅目となる。【若井耕司】