「守口大根」の長さを競うイベントが、大阪府守口市役所で開かれた。「世界一長い大根」として知られており今回、194センチを記録した。
市によると守口大根はかつて、淀川沿岸でさかんに栽培されていたが、明治時代以降の宅地化に伴い途絶えた。2005年に市と守口都市農業研究会が協力して復活に取り組み栽培に成功、07年「なにわの伝統野菜」に認証された。コンクールは栽培技術の向上や普及促進を目的に毎年開かれている。
11回目となる今年、32の団体・個人が参加。司会として会場を盛り上げる「もりぐち夢・未来大使」でタレントのU.K.(ユー・ケー=楠雄二朗)さんが見守る中、測定された。その結果、八雲東地域コミュニティ協議会・八雲東コミュニティセンターが育てた一品が栄誉を射止めた。センター長の藤原妙美さん(44)は「淀川の砂を使いより自然に近い形で育てた。昨年は暑かったので育つか心配だったが、細く長く育ってくれた」と喜んだ。【峰本浩二】