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「歌うことは生きること」 エストニア国立男声合唱団、8日に公演

毎日新聞 2025年2月7日 12時4分

 バルト3国の一つ、エストニアの国立男声合唱団の公演が8日、東京都墨田区のすみだトリフォニーホールで行われる。「歌うことは生きること」を合言葉に掲げる同合唱団(1944年設立)は欧米をはじめ各国で公演を重ね、2004年には、エストニアの国立少女合唱団などと共に米音楽界最高峰のグラミー賞(最高合唱演奏部門)を受賞。重厚で迫力のあるハーモニーを披露する

 エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国は「歌う革命」と呼ばれる独立運動で旧ソ連から独立を勝ち取った歴史がある。合唱によって市民の団結力を示し、連帯した人々は89年、この3国を横断する長さ600キロの「人間の鎖」をつくり、独立への強い意志を世界に示した。エストニアは独立(91年)以後も合唱がさかんだという。

 同合唱団の初来日公演は18年。2度目の今回は、「すみだ平和祈念音楽祭2025」の一環で、平和への思いが歌に込められる。

 当日の曲目はシベリウスの「フィンランディア賛歌」やシューベルトの「水の上の精霊の歌」など。合唱指揮者、作曲家の堅田優衣さん作の「てまんかい―奄美の八月踊り」など日本人が創作した曲も歌う。

 午後4時開演。問い合わせはテンポプリモ(03・3524・1221)。【明珍美紀】

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