新潟県の柏崎市立図書館ソフィアセンターで7日、一足早い春を感じてもらおうと、生け花や絵画など、花をテーマにした展覧会「柏崎の花 スプリングコレクション2025」が開幕した。雪が降り積もる寒々しい屋外とは一転して、会場内は来場者の笑顔と色とりどりの花々で華やいでいた。
4回目となる今年は、著名画家の日本画をはじめ、生け花や絵画、写真など美術品約150点を市内在住の画家監修の下、展示。市民の作品は同市美術展覧会(市展)を上回る力作ぞろいで、ほぼ全て新作だ。
人気の3流派による生け花は、入れ替え制で毎日違った作品が楽しめる。目玉は、市が新たに購入した平松礼二氏「ジヴェルニー光る池」(700万円)や向井潤吉「流水」(390万円)、奥村土牛「水仙」(280万円)や若手画家の作品計11点。普段は知事公舎(新潟市中央区)に飾られている、のどかな田園風景画「越後桃源郷」も見られる。
友達と共に鑑賞していた柏崎市の上條礼子さん(57)は「自分で作るのも他人の作ったものを見るのも楽しい。外はモノトーンで寒いけど、春の彩りに心が温まりました」と話した。11日まで。ライブペイントなど毎日イベントを予定。入場無料。【内藤陽】