広島市中区の原爆資料館の2024年度入館者数が9日、計198万3983人となり、2年連続で過去最多を更新した。ウクライナや中東など不安定な世界情勢を受けた関心の高まりや、円安による外国人旅行客の増加などが要因という。
主要7カ国首脳会議(G7サミット)が広島で開催された23年度は198万1782人を記録していた。24年度の入館者数は初めて200万人を超える見通し。
石田芳文館長は「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞するなど、核兵器廃絶の機運が高まりつつある。展示を通して被爆の実相に触れ、核兵器が再び使用されたらどのような悲惨な結末になるのかを知ってもらいたい」とコメントした。【安徳祐】