石丸伸二・前広島県安芸高田市長が立候補した2024年の東京都知事選で、個人演説会をライブ配信した業者側に石丸氏側が違法に現金を支払った疑いがあるとして、市民団体は10日、公職選挙法違反(買収)容疑の告発状を東京地検特捜部に提出した。
告発状によると、石丸氏側は、24年7月5日に予定していた演説会の配信を業者に依頼。陣営内で違法性を懸念する声が上がったため、依頼をキャンセルした形にしたが、業者のスタッフ10人余が「ボランティア」として業務を担った。陣営から業者にキャンセル料として支払われた約97万円のうち約45万円が人件費で、選挙運動員に金銭の提供を禁じる公選法に違反するとしている。
週刊文春がこの疑惑を報道。石丸氏は6日の記者会見で「(配信は)ボランティアがやっている認識だった」と語った。【安元久美子】