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諏訪湖、御神渡り出現に望みつなぐ 2季ぶりにほぼ全面結氷 長野

毎日新聞 2025年2月11日 9時15分

 諏訪湖(長野県)が10日朝、ほぼ全面結氷した。2023年2月1日以来2季ぶり。御神渡(おみわた)りの判定と神事をつかさどる八剱(やつるぎ)神社(諏訪市)の宮坂清宮司(74)が、諏訪湖を一望する立石公園(同市)から確認した。湖岸の観察場所付近では、一部で薄い氷がせり上がって層になる現象も見られ、御神渡り出現に望みをつないだ。7季連続の「明の海」宣言となるか、最終判断は12日となる見通し。

 この日は快晴で、観察場所(同市豊田舟渡川左岸)の朝の気温は氷点下8・4度、水温1・8度。東側の一夜氷の厚みは3・2センチ、西側の2層氷は4・2センチだった。

 湖岸付近の氷面や幾重にも重なった「寄せ氷」に筋(割れ目)が現れていることが確認された。また、氷斧(こおりよき)で三角形に切り割って氷厚を計測した氷がその場所の目印として氷上に立てられた。いずれも今季初めてで、宮坂宮司は「素直に喜びたいと思う。明日に期待です」。

 ただ、天気予報は12日から雨で、日中の気温も上昇し風も強まるとされ、状況は変わらず厳しい。今季の湖の様子を神前に告げる「注進奉告祭」が15日に迫っており、宮坂宮司は取材に「タイムリミットぎりぎり。12日に最終判断する」と明らかにした。【宮坂一則】

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