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将棋朝日杯、近藤誠也八段が初優勝 「新年度はタイトル挑戦狙う」

毎日新聞 2025年2月11日 18時53分

 第18回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦トーナメント決勝が11日、東京都千代田区で指され、近藤誠也八段(28)が井田明宏五段(28)に勝って棋戦初優勝を果たした。井田五段は2021年の加古川青流戦に続き、棋戦優勝にあと一歩届かなかった。

 近藤八段は千葉県八千代市出身で所司和晴七段門下。15年10月に四段昇段。19年2月の名人戦C級1組順位戦で、順位戦18連勝中だった藤井聡太名人(22)に初黒星を付け、藤井名人を抑えてB級2組に昇級した。今期名人戦B級1組でA級昇級を果たし、新年度の次期から名人挑戦争いに参戦する。

 近藤八段は「前年度が負け越しだった。今年度は何か変えていかないといけないと思っていたので、A級昇級と朝日杯優勝という結果が出てうれしい。新年度はタイトル挑戦を狙い、A級棋士として恥じることのない将棋を指したい」と更なる飛躍を目標に掲げた。

 準優勝の井田五段は「準優勝でも今の自分には出来過ぎ。もう少し頑張りたかったという思いがある」と悔しさをにじませた。

 前回優勝の永瀬拓矢九段(32)と準優勝の藤井名人は、ともに本戦2回戦で敗退した。【丸山進】

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