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【速報】H3ロケット3号機打ち上げ 種子島宇宙センターから「だいち4号」搭載 このあと軌道投入へ

MBC南日本放送 2024年7月1日 12時7分

H3ロケット3号機は、1日午後0時6分に種子島宇宙センターから打ち上げられました。

日本の主力ロケットH3・3号機は種子島宇宙センターから午後0時6分42秒に打ち上げられました。H3ロケットは、残り2機で運用が終了するH2Aに代わる日本の新たな主力ロケットです。

世界で人工衛星の打ち上げ受注ビジネスが加速する中、低コスト化などを目的に2014年から開発が進められてきました。

自動車用の部品を取り入れるなどしてコスト削減し、打ち上げ費用をH2Aの半分のおよそ50億円に抑えることを目指しています。しかし、去年打ち上げた初号機は、失敗。その後、原因を絞り込み、対策を講じ今年2月の2号機で、初めて打ち上げに成功しました。

人工衛星打ち上げビジネスの世界で信頼を得るには、連続成功が重要で今回の打ち上げは、結果が求められます。

3号機には、能登半島地震で被害状況の把握に役立てられた地球観測衛星「だいち2号」の後継機、「だいち4号」が搭載されています。

この「だいち4号」を予定の軌道に投入できれば打ち上げは成功となります。

H3ロケットは、初号機の打ち上げに失敗をうけ、2号機の打ち上げでは当初予定していた「だいち4号」の搭載を見送りました。

今回、3号機の打ち上げが成功すれば、H3は、初めて、実用衛星の打ち上げ達成となり、人工衛星打ち上げビジネスの世界で大きなアピールになります。

H3・3号機は全長57メートル、重さ422トン。ロケットの先端部分には、地球観測衛星「だいち4号」が搭載されています。設計寿命の5年を超え、運用から10年を迎えた「だいち2号」の後継機です。

観測できる範囲が4倍に拡大したほか、夜間や悪天候でも地殻変動を数センチ単位で観測することができ、災害時の情報収集や火山活動の把握などに役立てられます。開発費用はおよそ320億円です。

打ち上げからおよそ16分後の午後0時23分ごろ、「だいち4号」は高度628キロの軌道に投入される予定です。

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