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鹿児島県の路線価平均32年連続下落…観光増の奄美市と馬毛島工事影響で西之表市の繁華街がアップ

MBC南日本放送 2024年7月1日 13時52分

相続税や贈与税の算定基準となる土地の価格「路線価」が公表され、鹿児島県全体の平均は32年連続で下落しました。県内で最も高かったのは、鹿児島市東千石町の天文館電車通りでした。

国税庁が発表した路線価は、今年1月1日時点の主な道路に面した土地、1平方メートルあたりの評価額です。

県内では3643地点で調査され、▼上昇が719地点、▼横ばいが1816地点、▼下落が1077地点でした。

県全体の平均は、去年より0.7%下がり、32年連続で下落し、下落幅は、前回の0.2%から0.5ポイント増えました。

県内で路線価が最も高かったのは、32年連続で鹿児島市東千石町の天文館電車通りです。1平方メートルあたり92万円で、去年より1.1%上がりました。

要因として、▼センテラス天文館の高い集客力により天文館エリアの回遊性が高まったこと、▼新型コロナの5類移行で繁華街への客足が戻っていることが挙げられます。

県内で最も変動率が高かったのは、奄美市名瀬入舟町の屋仁川通りで4.0%。路線価は13万円でした。海側のエリアに大規模なホテルが立ち並び、観光客らの需要が高まっていることが要因とされます。

なお、馬毛島での自衛隊基地整備とアメリカ軍の訓練移転が進む西之表市では、東町の東町通りで、去年から2.5%上昇し、路線価は4万1000円でした。工事関係者が増え、宿泊施設や飲食店の需要が高まっているためとみられています。

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