2日の鹿児島県内は各地で今年の最高気温を更新し、鹿児島市では猛暑日一歩手前の34.9度を観測しました。熱中症のリスクが高まる中、対策は日中だけでなく、夜間も必要です。
(記者)「猛暑日一歩手前の鹿児島市。カラリとした暑さというより、身体にまとわりつくような不快な暑さです」
高気圧と湿った空気の影響で蒸し暑くなった2日の県内。
日中の最高気温は、奄美市名瀬35.4度と、2日連続の猛暑日を観測。鹿児島市でも34.9度、肝付町内之浦も34.1度と、県内33の観測地点のうち22地点で今年の最高を更新しました。
この暑さに街では…。
「暑い、水分をとってこまめに」
「ちょっと午前中運動したにもかかわらず結構汗かきますね。今から向こうのせんべろに行こうかなと、こういう時に飲むビールは結構おいしいので」
「(手持ちの扇風機は)欠かせない」
ただ、注意が必要なのは日中だけではありません。
(かごしま高岡病院 高岡俊夫院長)「夜中寝ているときに熱中症になる人もいる。寝ているから熱中症になっているという自覚が少ない」
寝ている時も熱中症のリスクがある」と話すのは、かごしま高岡病院の院長で日本睡眠学会の指導医でもある高岡俊夫医師です。
2日の県内も朝までの最低気温が7割以上の地点で25度を下回らず、熱帯夜となりました。暑い夜をどう過ごせば熱中症のリスクを下げられるのでしょうか?
(かごしま高岡病院 高岡俊夫医師)「温度・湿度が大事。暑いときはエアコンを入れて、低すぎると良くないので26度~28度、湿度を60%以下にする」
寝る前に水分をとることも大切です。
(かごしま高岡病院 高岡俊夫医師)「できれば昼間から水分をとって、寝る前はとりすぎるとトイレで目が覚めてしまうので、夕食後から200cc以下にする」
さらに良い睡眠をとるために、寝る前にスマートフォンなどの光を浴びない。寝る1~2時間前に湯船につかり、深部体温を寝るまでに下げることもすすめます。
(かごしま高岡病院 高岡俊夫医師)「いい睡眠をとることで夜間の熱中症にならないし、しっかり身体を回復し次の日に備え、のぞむと」
県内では、この先1週間も熱帯夜となる日が続く見込みです。
なお、県によりますと、2日は県内ではこれまでに17人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
3日も熱中症警戒アラートが県内全域に発表されています。日中、夜間ともに暑くなるため、熱中症の対策が必要です。