川内原発1号機が今月3日に40年の運転期限を迎え、4日から20年間の延長期間に入ります。薩摩川内市の田中良二市長が、今後の安全運転などを求める要望書を九州電力に手渡しました。
九州電力・川内原発1号機は1984年7月4日に営業運転を開始し、原子炉等規制法に基づく40年の運転期限をきょう3日に迎えました。今後の運転延長についてすでに去年、原子力規制委員会の認可を受けており、4日から20年の延長期間に入ります。
薩摩川内市の田中良二市長と市議会の大田黒博議長は3日、川内原子力総合事務所の大久保康志所長に要望書を手渡しました。
要望は4つで、安全な運転管理の徹底や、情報公開とていねいな説明、能登半島地震などで新たな知見が判明した場合、対応に積極的に取り組むこと、などです。
(薩摩川内市・田中良二市長)「1月1日に志賀原発が立地する能登半島で地震があった。市として取り組めるものは、防災計画に具体的に反映させていきたい」
(川内原子力総合事務所・大久保康志所長)「発電所としてやることは、安全で安定した発電を継続し、地域の皆様に安心していただくこと、そのことが一番重要。積極的な情報公開と説明、これも今まで通り継続していく必要がある」
なお、川内原発2号機は、来年11月に運転期限の40年を迎え、その後20年の延長期間に入ります。