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3日から新紙幣 銀行には両替する人の姿「特別な思い」も 約340億円が金融機関に引き渡し 鹿児島

MBC南日本放送 2024年7月3日 19時19分

20年ぶりの新しい紙幣が3日発行されました。

千円札は、野口英世から破傷風の治療法を確立した北里柴三郎に。5千円札は、樋口一葉から日本初の女子留学生・津田梅子に。1万円札は、40年にわたり肖像だった福沢諭吉から、日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一に変わりました。

発行初日の3日の動きを取材しました。特別な思いで両替した女性もいました。

トラックへと積み込まれていく大量の新紙幣、午前8時すぎ、日本銀行鹿児島支店では、鹿児島銀行へ新紙幣の支払いが行われました。引き渡されたのは、1万円札40億円分が2パックなど、締めて100億円分の新紙幣です。

(日本銀行鹿児島支店 矢野正康支店長)「経済を支える潤滑油となるよう、円滑な流通に万全を期していく。鹿児島のみなさんにも、新しい日本銀行券に慣れ親しんでほしい

日銀鹿児島支店では、3日だけでおよそ340億円の新紙幣が金融機関に支払われたということです。

(記者)「鹿児島銀行本店では正午から新札の両替が正午から始まりました。早速、客が両替をしている」

こちらの女性はある”特別な理由”で銀行を訪れました。

(両替に来た人)「今月、母の喜寿祝いがある。お祝いを新紙幣で渡したい。甥っ子が北海道など(県外)から来るので、おこずかいをあげるように。新紙幣がうれしいかなと」

鹿児島銀行では通帳と印鑑があれば49枚までは無料で引き出せますが、現金両替の場合1枚から500枚までは550円、1000枚までは1100円の手数料が掛かります。通帳を持参していなかった女性は手数料を支払い、待ち望んだ新紙幣を手に入れました。

(両替に来た人)「印刷だけど写真みたい。前の紙幣とは全然違う」「『(母に)おめでとう、これからも長生きしてね』と気持ちを込めて渡したい」

一方、こちらの女性は子どもや孫に見せてあげようと両替に訪れました。

(鹿児島市主婦)「ようこそお会いできた」「使うのがもったいない気がする。このままたんすに入れておきたい」
(Q.額に入れて飾りたいですか?)
「そこまでは…」

鹿児島銀行や南日本銀行では3日から、鹿児島市内の店舗で新紙幣の両替ができるようになりました。(※鹿銀は市内一部店舗を除く)

鹿児島市以外の店舗では4日以降両替できる予定です。

(鹿児島銀行本店営業部 橋本和奈さん)「特にトラブルはない。銀行員としてミスがないように、客とコミュニケーションとって、これからも鹿児島銀行をはじめとした金融機関で取り組んでいきたい」

鹿児島相互信用金庫や鹿児島信用金庫では4日以降、県内全店舗で新紙幣の両替ができます。(店舗により対応開始日時が異なります)

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