木原稔防衛大臣が18日、奄美大島と西之表市・馬毛島を視察しました。
木原大臣は18日午後、視察のため西之表市・馬毛島に上陸しました。馬毛島では航空自衛隊の基地整備が進んでいて、先月28日現在で3680人の作業員が工事に携わっています。
上陸を前に行った会見で木原大臣は…
（木原稔防衛大臣）「社会インフラが全く整っていない離島での大規模な工事、特殊な条件にありながら多くの関係者が懸命に作業に従事し、施設整備が進められている様子を自らの目で確認したい」
馬毛島では早ければ来年度にもアメリカ軍の空母艦載機の陸上離着陸訓練＝FCLPが始まるとされていますが、木原大臣は具体的な運用する時期について明言しませんでした。
木原大臣は馬毛島の視察に先立って18日午前、奄美市の陸上自衛隊奄美駐屯地を訪れました。
奄美駐屯地は、瀬戸内分屯地とともに2019年に開設され、中国を念頭にした南西諸島防衛の重要な拠点の1つとして、近年は日米共同訓練も行われています。
木原大臣は、おととしの4月から運用を始めた射撃訓練場を視察し、以前は九州本土でしか行えなかった訓練が奄美大島でも行えるようになったことで、隊員の移動コストが削減されたと説明を受けたあと、隊員300人を前に訓示を行いました。
（木原稔防衛大臣）「わが国の防衛体制を目に見えるかたちで示し、力による一方的な現状変更を許容しないとのゆるぎない意志を示すことが重要」